一つのボードを乗り倒した先に見えてくること
リバーボードの性能と言っても、よっぽど乗って乗って乗り倒して、乗りまくって、初めて見えてくることがある。
特に、設計者である僕(Yohei)としては、図面に理想のボードを描き、川でテストして、少しずつ調整を加えつつ、理想のリバーボーディングを夢見ながら、実際のボードの性能、パフォーマンスと向き合い、どこをどうすればより理想に近づくのかに頭を悩ませながらも、そのボードを1シーズン通して乗り倒し、改善点を洗い出して、次のボードへと繋げていくということを10年間続けてきました。
リバーボードクラブは今年で9年目。来年2026年で10年目となります。
ここ数年自分が作ってきたボードも色んな種類があり、それぞれ性能は異なるけれど、共通する基本的な考え方は維持して、そこへ肉付けしています。
長さも長ければ良いというものではなくて、適正な長さ、そして幅、厚み、浮力、その全ての黄金比を導き出す作業。更に、その中で如何に自分が理想とするリバーボーディングを表現するか。ボードの一番の軸となるセンターには肘があり、肘を支点にして操作するわけですが、今回、胸が当たる箇所に厚みを加えて、肘だけではなくて、状況によっては胸で加重して流れを受けることで、クイックにボードが反応することがわかった。
更には前方へ加重することもできて前後左右、そして真ん中へ加重をコントロールすることが出来るようになり、リバーボーディングの可能性がグッと広がった今回のテスト。
ここから更に、この実験の成果を深めていって2026年向けのモデルへ反映させていこうと思っています。
Yoheiの人生で一番最初のリバーボード製作は10年前

僕がリバーボードを最初に作ったのは、リバーボードクラブを始める前年の2015年にグアテマラでリバーボード世界大会が開催されると知り、それまでは日本でよく使用されている浮き輪タイプのボードを使っていたけれど、他の国の選手達はなんだかカッコイイボードに乗っていて速そうだなと思い、自分で作ってみることに決めて見よう見まねで作り始めました。
見よう見まね。でも、自分はいたって本気。

どんな素材で、どうやって作っているのかは分からない。
そもそもどこにも情報は無い。
だけど、せっかく大会に出場するんだから速いボードを作って勝ちたい。
どうすれば速いのか。どんな形が良いのか。
この時から始まった理想のリバーボーディングを追求する旅。
この当時はスタイラフォームをボンドで貼り付けて、FRPを張って色を塗りました。
無知だったけど、無知なりに一生懸命やってました。
一応は川を流れることはできてました。
川の経験があるからできていただけだけど……。
今振り返って写真をみると、よくこのボードでグアテマラの激流を下ったなと、我ながら無謀ながらも根拠の無い自信があった。
リバーガイドとしては、この時すでに14,5年の経験があったからだとは思います。

今見ると笑っちゃうくらい面白い形、デザイン。
人生で一番最初のリバーボード製作ですごく楽しかったし、この時の行動があったから今に繋がっているんだと思います。
新しい感覚、手応え、広がっていく夢

このリバーボードを抱えてグアテマラへ行き、大会に出場しました。
自分の中では、このときの経験がその後のリバーボードクラブへと繋がっていき、現在まで理想のリバーボーディングを追い求める情熱は強まるばかり。
ずっと浮き輪タイプのハイドロスピードに乗っていたその感覚とは違い、流れを受けた時の反応でボードが加速したり、ターンしたりと、今までに無い手応えを得ることが出来ました。

因みに、この急流の写真のあとに、大きな落込みがあり、その落込みに突っ込んで水の中へ沈んで浮き上がってきたときに、ハンドルを強く握りしめた僕の後ろを、ボードがプカプカと浮いていました。
大会直前の練習での出来事。
大会当日は応急処置をしてレースに挑みました。

人生で一番最初に作ったリバーボードは、ボードとハンドルが離ればなれになりながらも、流れを受けた時のボードの反応に魅力を感じ、可能性を感じた。
そこから、毎年ボードを作り続け、今もその探究の道は続いています。
2026年へ向けてリバーボード製作のオーダー受付中。

生産枚数:限定10枚。定数に達し次第、一旦受注を終了いたします。
早期受注の期間:2025年7月25日~9月末まで
早期受注の値段(税込み):
初心者向けリバーボード→70000円
レース向けリバーボード→75000円
2025年10月以降の値段(税込み):
初心者向けリバーボード→73000円
レース向けリバーボード→78000円
*資材や物価の高騰に伴い、少し値上げいたします。
注文方法:リバーボードをオーダーしたい旨をリバーボードクラブ代表のYoheiまでお知らせください。お支払いが完了した時点で受付完了となり、資材の発注を行います。
080-6064-6638
riverboardclub@riverboardclub
納期:ご注文が確定した順の生産になります。早ければ2025年以内。2026年3月末までを目安としております。
支払い方法:現金、銀行振込、クレジットカード