御岳カップリバーボード部門-秋大会2025
10月25日に行われた、御岳カップ2025秋大会のリバーボード部門。
今回は男子4名、女子3名の参加者。
このレースには去年と今年の夏にリバーボードクラブを拠点に活動していたAmelieとKeranも参戦しました。Amelieはこのスポーツの発祥にして本場のフランス女子チャンピオン。
世界で最も競争力があり、スポーツとしてしっかりと確立されているフランスでしのぎを削り、自らのリバーボーディングを高め続けてきた選手。
そして、Keranもフランスのチャンピオンシップに参戦しており、かなり技術レベルが高い。
フランスのトップということは、世界のトップということ。
まさに世界のトップレベルを肌で感じる素晴らしい機会となりました。
2026年のフランスチャンピオンシップを戦う上での試金石となる戦い
来年2026年6月にフランスの頂点が決まるフランスチャンピオンシップへ、YoheiとAkikoが参加する上で貴重な試金石となるレースでした。
自分達のリバーボーディングの現在位置を知る上で、このレースには色んな意味が僕にはあった。
AmelieとKeranからもリバーボードの形状に関して様々な意見を頂き、来年のフランスチャンピオンシップへ向けたリバーボードをいくつもテストで製作し、この御岳カップでボードのテストをしたかった。それこそレースの数日前までに急いでボードを作ってギリギリまで調整していました。AmelieとKeranも今回は僕が作ったリバーボードでレースを戦いました。
レースではボードの性能がかなりタイムに影響する。
この二人との意見交換でいくつものヒントや発想に出会えて、僕が作るリバーボードには今後、様々な改良を加えていけるはず。
だけれど、ボードは大事だけど、同じくらい体力と技術も大事。
フランスのリバーボーディングの技術はなるほど、そうだよねって感じ
AmelieもKeranもテクニックが素晴らしい。
ターンする時のフィンワークの一つ一つに無駄が無かった。
そして、特徴的なのがターンする時のフィンワーク。
ターンしたと同時に推進力を生むフィンワークだから、ターンしてすぐに加速する事ができる。
これは、分かっていても、すぐにレースで出来るわけじゃなくて、二人は練習でその動きをしっかりと繰り返しやってきたから、こういったレースの本番で実践できること。
僕自身も色んなフィンワークを使うし、そういったフィンワークは実際に以前までは無意識のうちにやっていたけれど、去年Amelie達がリバーボードクラブへ来てくれたときに技術の意見交換をした際に教えてくれてから、改めて意識して、ターンする時のフィンワークを行うようになった。
そして、再度無意識にできるようになって初めて、そのフィンワークは身体に染みついたことになる。今年の冬の課題として練習します。
体力と向き合う
レースを最初から最後まで、パフォーマンスを落とさずに泳ぎ切ることが大事。
いくら技術だけあっても、体力が削られて疲れてきた時には、同様の技術を発揮できない。
今回、改めて体力をもう一段、二段上げていかないと、来年のフランスチャンピオンシップではしっかりと戦えないことが分かった。
フランスのコースは今回の御岳カップよりも長い。
今回は14ゲートだったけど、フランスは20ゲート以上ある。
これから大きな課題として取り組んでいきます。
はっきりと負けました。悔しい。
AmelieとKeranに勝つことを目指して今回レースを戦ったけれど、男子部門でKeranに2秒差で負けて、Amelieにおいては女子部門だけど、男女合わせてもAmelieが10秒以上の差をつけて圧倒的に速かった。
Amelieのパフォーマンスには無駄が無かった。
ライン取り、フィンワーク、そしてしっかりとレースを戦う体力もあるから技術も生きてくる。彼女にはその全てが備わっていた。
今回またフランスの選手に負けた。
2015年のグアテマラ世界大会、2018年のニュージーランド世界大会でもフランスの選手に力の差を見せつけられて以来、取り組んできたことをぶつけたけれど、まだ及ばなかった。


浮き彫りになった課題と向き合っていく
課題を見つけることができたことが、何よりも今回のレースの収穫。
もちろん負けたことはめちゃくちゃ悔しいけれど、改めてフランスのトップレベルを知ることが出来たのは大きいし、課題を一つ一つクリアしていけば、フランスチャンピオンシップで戦えるという確信が僕にはある。
動くことでしか前へ進んでいかない
準備ができてから動くのではなくて、動いてから必要な準備を整えていく。
準備ができてからやる、準備ができてから挑戦する、だといつまでもその時は来ない。
動いて動いて動きまくるなかで、少しずつ必要な事や物が見えてくる。
それが僕のスタイルだし、自分の性格的にもそうしています。
とにかく動く事で、自分で自分の背中を押している。
色々と足りないなかで、できる事をできる範囲でやる。
そのなかで、本当に必要な事が見えてくる。
何かを始めるときに、まだ自分には色々足りないからと、なってしまいがちだけれど、動いてから考える、動きながら少しずつ準備を整えていくことが僕のオススメ。
たくさん失敗して、たくさん悔しい思いをして
僕のスタイルだと、とにかく、まずは動く。
これはたくさん失敗する覚悟と、たくさん悔しい思いをする覚悟が必要になる。
準備なんて結局はいつまでも整うはずが無いし、完成することもない。
常に磨き続けてブラッシュアップし続ける。
結局は失敗や悔しい思いをする覚悟が決まるかどうかだけれど、そんな覚悟も本当は必要ない。
動いてからしか分からないことがほとんどで、それが面白いから挑戦するわけで。
そこでどんな試練があるか、そのなかで如何に生きて、自分を高めていくことが出来るか。
実際はたくさん恥をかいて、悔しい思いもして、悲しい思いもして、人に迷惑もかけたりしながらも、僕は本気で生きている。
実際、僕には人に誇れることは何もない。だけど本気で生きている
僕自身は実際のところ、今までの自分の人生・経験の中で、人に誇れるようなことは何もない。
だから、誇らしく自分の経験を話す人が羨ましく感じる時もある。
でも、本当は人に対して何も誇る必要はない。
自分の事を人がどう思うかは重要じゃない。
自分の活動を人がどう評価するかは重要じゃない。
本当に重要なのは、自分がどれだけ本気でやっているかどうか。
自分が本気で、「自らの存在をかけて」やっているかどうか。
今はそれが大事なんだと思っている。
僕は本気で取り組んでいるし、だからこそ、その分、悔しい思いをすることもある。
「本気でやればやるほど、悔しい思いも、嬉しい思いも大きくなる。」
自分を否定されることもあれば、馬鹿にされることも実際には多々ある。
その悔しい思いこそが、また僕にとってはエネルギーとなったりしている。
本気だからこそ、その悔しい思いをエネルギーに変えることができている。
僕は本気で生きている。
今回、AmelieとKeranとレースで本気でぶつかり合うことが出来た。
本気でぶつかり合うことができて、すごく面白かった。
本気でぶつかり合うことで、僕は成長できる。
本気で挑戦することで、その先の光が見えてくる。
来年2026年6月のフランスチャンピオンシップ、その頂きへの道筋が少し見えた気がしている。自分が成長できる道筋が少し見えた気がする。
東京パドリングゲームスと葛西スラロームセンターでの練習会
今年最後のレース、「東京パドリングゲームス」。
東京オリンピックで作られた、葛西カヌースラロームセンターが主催で行うレース。
昨年からリバーボード部門を設けて頂き、今年もやります。
このレースでは、フランスチャンピオンシップへ向けて作っているボードを改良して、挑みます。
実際のフランスチャンピオンシップも葛西のコースのように人工コース。
人工コースは流れがハッキリしているので、上手く流れを利用できれば速い。
ライン取り、フィンワーク、体力、本番まで改めて向き合いながら挑みます。
葛西スラロームセンターでの練習会-11/22午前開催
葛西スラロームセンターでリバーボードの練習会を行います。
11月22日の午前。開催時間はまだ未定。
今回は東京パドリングゲームスの公式練習との兼ね合いにより、コースの利用時間は1時間。
参加ご希望の方はリバーボードクラブまでご連絡下さい。
riverboardclub@gmail.com
080-6064-6638
代表 菅原
レンタルに関しては以下の通り。
●料金
コース貸し切りの施設利用料→未定(大体4500円前後の予定)
Yoheiのコーチング:別途4000円(初心者は必須)。
*練習会へ初めての参加、または川初心者は必ず受講して下さい。
*このセッションに参加したことがあり、自主練したい方は受講は不要です。
●参加条件
・リバーボード/ハイドロスピードを1度でも経験したことがあること。
(他のリバースポーツの場合は、競技に参加したことがあること)
※参加したいけど、まだリバーボード未経験の方は、一度ご相談下さい。
・中学生以上、60歳未満
(60歳以上でご希望の方は事前に川イルカ講習でチェックさせていただきます)
(体重が90kg以上で肥満体型の方は必ず事前にお知らせ下さい)
・心身共に健康であること
※波に揉みくちゃにされるのを楽しめちゃうこと!
●レンタル
リバーボード:2000円
ギア小物(フィン、ウェットスーツ、ライフジャケット、ヘルメット、ブーツ):各1000円
ギア一式4000円
ニーパッドは無料レンタル。
※基本的に自分のギアがある人は自前の物を使用して下さい。


