リバーボード・ハイドロスピード2021/05/09

目的地を点で捉えよう

御岳渓谷

以前のアドバンスクラスの様子をご紹介。
みんな着々とステップアップして川の上での動きにもメリハリとキレが出てきた。
さて、流れへの合わせ方や泳ぎが自分のイメージ通りに上手くいくときといかない時で何が違うのか。
その多くは、「目線」。
自分のいる場所から、次にアクセスしたいポイントをぼんやりと何となくあの辺へ行きたい、という感じで捉えていると、そこへのラインはぼやけてしまう。
目的地をピンポイントで点で捉えることで、そこまでのラインがピンと張られて面白いようにボードが走っていく。
これは、目線を向けることが同時に首を回すことに繋がり、顔が目的地へ向いていたら首から下の体とボードが流れを受けたときに顔の向いている方へ自然と戻ろうとする。これにより流れを受けて目的地へ自然とボードが向いて川がそこへ連れて行ってくれるという一連の動きが成立する。
文章で表現するとなんのこっちゃという感じだが、体の仕組みと流れを利用した動きなので気になる方はレッスンの時にお伝えします。
この「目線」に関しては分かっちゃいるんだけどついつい他の場所も見てしまうという人も多いと思う。
何度も繰り返し練習することで少しづつ身に着けていこう。

エディーでもボードを走らせよう

川のことを御存じない人のためにエディーに関して説明すると、岩裏の反転流のこと。
岩裏は流れが入り込み上流へと流れている。岸辺などもエディーになっている。
通常、エディーは止まったり、休憩したりするポイント。
でも、このエディーも一つの流れと捉えて遡上していく流れにボードを当て込んでボードを走らせる感覚を持っているとエディーに入ることがまた一段と楽しくなる。
エディーの流れを利用してターンしたり、ボードを走らせたりと川の流れを隅から隅まで楽しんじゃう。
そうすることで、リバーボード(ハイドロスピード)の楽しみ方にも幅が出てどんどん面白くなっていく。

たっぷり練習した後の集合写真

レッスン振り返り動画

下の動画は敢えてノーカットでスポット練習の様子をアップしました。
30分以上あるのでお時間ある方は是非ご覧ください。
全工程で色々な場所で練習するわけですが、この急流スポットでは本流の流れを横へ移動する力へと変換しボードを走らせる。そして、エディーの反転流を利用してターンし対岸へ戻る。
戻った際にもエディーでボードを最大限走らせる。
この一連の動きを一筆書きで行う。
ちょっとした流れの受け方や狙いどころ、そして目線や重心の置き方次第で出来栄えは大きく変わってくる。
リバーボードクラブでは初めての方も対岸へ横切ったりエディーに入ったりとまずはシンプルな動きにチャレンジして流れに動かしてもらう気持ち良さや面白さを知ってもらい川と仲良くなる。そして、アドバンスクラスではそこにプラスアルファでターンして流れでボードを走らせるということなど一つ一つの動きのクォリティーを追求していく。
これがまた実に面白い。
少しづつ自分の中の感覚をすり合わせていく作業は時間を忘れて黙々と取り組んでしまう。
このように一見シンプルに見える練習が川のスキルを上げていくことに大いに役立つのだ。
リバーボード(ハイドロスピード)の面白さを深堀していきたい人は是非アドバンスレッスンの受講お待ちしてます。
初めての方や初心者の方は是非体験コースへご参加ください。
流れに動かしてもらう気持ち良さや川の魅力にどっぷり浸かってみよう。

リバーボードのアドバンスレッスン
リバーボードでリバーサーフィンの練習
川から眺める西日

川は美しい

改めてというか、もう何度も言っていることかもしれないけどやっぱり川は美しい。
晴れの日も、曇りでも雨でもその時々の表情がある。
この美しさに出会えるだけで何だか幸せな気持ちになれる。
川に感謝、そしてお客様に感謝。地球に感謝。

因みに、僕らは川のゴミ拾いなども行っているわけですが、昨今のキャンプブームや焚き火ブームでアウトドアに興味を持ってもらえることは喜ばしい反面、同時にゴミを置いていったり、直火で焚き火をしてそのまんまにしている状況を目の当たりにすることも増えてきた。その状況を目の当たりにすると心の底から悲しい気持ちになる。
焚き火にゴミなどを入れて燃え切らずに残された残骸や炭をよく見かけるが、自然の中で活動する際には、自然の中に何も残さず元の通りにしよう。
ゴミは分別して必ず持ち帰る。
誰かが片付けてくれたり、増水したら勝手に流れていくといった安易な考えだと汚れていくばかりだ。
ゴミはしっかりと持ち帰らなければ、無くならない。川に流れていったとすればそれはゴミがただ移動しただけだ。
楽しいこと、楽しい時間も最後までしっかりと後片付けまでして気持ちの良い一日として締めくくる。
街は完全に人間のために作られた便利な空間だ。
でもアウトドアのフィールドはそれとは正反対。
何をするにも僕らが自然やそのアウトドア環境に合わせなければいけない。
だからこそ、アウトドアは魅力的で面白い。

美しい川や自然へお邪魔する時、深い尊敬の念と心遣いをもって活動させてもらうことでその時間はとても美しいものになる。

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