リバーボード(ハイドロスピード)進化論2021/06/03

アドバンスレッスンの様子はこんな感じ

過去のアドバンスレッスンの様子。
こちらのお客様はもう練習メニューもすっかり把握しているので今回も黙々と取り組みながら流れの使い方を確認。
そして流れを受けてボードが加速する感覚をひたすら探すという時間。
上手くいったときの喜びと体力とのせめぎあい。
川にいる時はみんなとてもポジティブな気持ちになれると僕は信じている。
それは川は誰に対しても平等だからだ。
整備されていないフィールドで活動することで開かれる感覚は自分の能力を最大限引き出してくれる。
同時に自分のできること、できないことがハッキリとわかる。
それが面白い。
そして、それがアウトドアスポーツの魅力でもあるのかなと僕は思う。

僕のリバーボード進化論

あまり大それたタイトルをつけるのもどうかと思うが、ここは敢えてこのまま書いていこうと思う。
僕がリバーボードを一番最初に作ったのが今から6年前の2015年に行われたリバーボード世界大会 in グアテマラへ出場するために急いで製作したのが初めての作品。
というのも、世界大会があるなんてその当時知らずにいたが、仲間が大会の情報を得て僕らに知らせてくれた。
参加登録まで日もあまりなく急いでボードを作ったのを覚えている。
その当時は、インフレータブルのハイドロスピードしか使ったことは無く、情報もほとんどないまま写真を参考にして見よう見まねで作った。それはそれはひどい代物だったが、その当時の僕は勝つ気満々でグアテマラに乗り込んだ。
現地の川を練習で泳いでいる時に2mくらいの落ち込みに突っ込んで、水中に沈んで揉みくちゃにされ、水面に浮かんだ瞬間、岸にいた他の選手達からの「後ろにあるぞ!」という大きな声。何のことだと思い手元を見るとハンドルだけ掴んでいてボードが無いということに気づいた。
ハンドルが外れて本体は僕の後ろにプカプカ浮いていた。
そこは僕もインストラクターの端くれとして直ぐにボードを回収して壊れたボードで何とか練習セッションは終えたわけですが。。。
それ以来、ボード製作に本格的に取り組むようになった。
インドネシアへリバーボード製作を学びに行ったり、フランスチームのリバーボードをまねて作ってみたりとできることは全部やってきた気がする。
形が違えば表現できる動きも違う。
それが面白い。
世の中様々な形のリバーボード(ハイドロスピード)があるが、それぞれの形には理由がある。
その理由や製作者の意図を読み解いてくのも面白い。

最初のリバーボードはFRPというガラスクロスと樹脂で固める硬化プラスチックをフォームに貼り付けて作った。
ただ、形に関しては今考えると恥ずかしくなるようなクォリティー。
それ以来、まずはFRPで作る前に形を進化させて納得いく動きができるリバーボードを作ろうと取り組んできた。
どこの国のリバーボードもFRPで加工したものは今のところ見ないし知らない。
最初のリバーボードはひどい代物だったが、流れを受けたときの反応は今でも覚えているくらい良かった。
その感覚を今、丹精込めて作ったリバーボードで試すとどうなるか。
リバーボード製作は仮説を立てて、作って実証するという作業の繰り返し。
仮説通りに行くときもあればいかない時もあり、予想以上の時も稀にある。

リバーボード製作技術の向上により、表現できる動きも以前より増えて、可能性が広がっていく面白さに夢中になっていった。
現時点で僕が作る際に考えることは流れを無駄なく最大限利用して動くこと。
硬化プラスチックで加工されることによって流れを受けたときの反応が更に良くなるという仮説。
ここ最近、ずっとその加工作業で汗まみれガラスクロスまみれになりながら、失敗に次ぐ失敗を重ねようやくテストできる形にまできた。
それがこの動画。

観た感じ何が変わったのという風に見えなくもないが、より滑るようになったというのが率直な感想。
流れを受けた瞬間の押されるパワーは以前より感じるようになった。
それは、力が逃げずにしっかり押してもらえている証拠。
よって瞬間的に以前より加速する。そして尚且つ一度ついたスピードが減速せずに伸びていくという感じ。
あとは、キックをしていても以前よりも疲れないという印象。
不思議だ。まあ、水の抵抗が減ったのだから当たり前と言えば当たり前だが。
想像以上だったかというと、、、実は想像していた効果と若干違ったのでもっとテストが必要なのかなという感じ。
とりあえず、新たな取り組みがまた始まった。
そして自分の想像する動きを完璧に表現できるリバーボードへの道のりはまだまだ続きそうだ。
何故リバーボードの進化を求めているのか?
それは、リバーボードを楽しむ人たちに今まで以上の感動と喜びを提供したいからだ。
僕の考える理想のリバーボードが完成して表現できれば必ず実現できると信じている。

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