秋の多摩川は全部ちょうど良い
気づいてみれば9月も残りわずか。
2021年も残すところあと3ヵ月。
今年もいろいろとあった一年でしたが、僕は淡々とやるべきことをこなし、できる限り無茶はせずに静かに日々を送ろうと、そんな一年でした。締めくくるにはまだ早いですが。。。
秋もゆっくりと深まりを見せ始めている御岳渓谷は水温良し、気温良し、天気良しと三拍子揃ったリバーボード日和が続いています。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日は初めての方と一日体験コース。
とても良いセッションでした。
水量は先週よりやや少ないがこれくらいがやっぱりちょうど良い。
特に初めての方にとってはやっぱりちょうど良い。
このスポーツはお客様が全部自分で操作することによってゴールした時に得られる達成感と爽快感が魅力だと思いますが、やはり適度な水量というものはあるわけです。
リバーボードクラブでは、初心者のためのステップアップコースなんかも開催していますが、少しずつコツをつかんで楽しみ方のバリエーションを増やしていくと、このスポーツのさらなる魅力に触れることができます。
せっかく楽しむなら深掘りしていくのも良いですよね。
ご興味ある方は是非。
夕方のスラローム練習
夕方にはスラロームの練習用ゲートを一本だけ張って自主練。
やはりゲートがあると練習のクォリティーが上がる。そしてめっちゃ面白い。
ゲートがあるとゲーム感覚で楽しめる。
【ここからはあきこ筆】
説明のために、カヌーやラフティングなどスラローム競技にはゲート(川に横切るようにロープを張り、そこから棒を2本垂らしたもの)、間を上流または下流に向かい通過します。通過できない、棒に接触、指定された方向で通過できないとペナルティとして、実際にかかった時間に加算されていきます)
競技では、コースのどこにゲートを設定するか考える、ゲートセッターという人がいます。単純に上流→下流の「きれいな流れ」上にゲートをセットするのではなく、経験やセンス、時には体力を必要とする流れが複雑な繊細なポイントにセットすることで、その競技の難易度を決めています。レースでコースに配置されたゲート1つ1つをみていると、ゲートセッターの「川の流れ」に対する意図が見えてきます、そしてそこにある「繊細な流れを読むことの大切さ」を伝えるメッセージに感動させられることがしばしばあります。
ここで自身が参加した2018年のニュージーランドでの世界大会のスラロームを思い出します。
目前にあるのは猛烈な水量と水流と30m近い川幅にかけられた約20個のゲート。。経験の浅い私は通過できる確率の高いゲート15つを選択し完走ならぬ完泳をめざしました。それから3年経ち、川の流れにすっかり魅了された私がレースに対し思うのは、ゲート1つ1つを通過する意味の大切さです。コースには、ゲートセッターという川というフィールドに魅了された人間が案内人となり、川の流れの複雑で繊細なことを紹介する面白さが詰まっています。そこに常々思う「自然は人間にはけして合わせてくれない。だからこそ人間が自然に合わせていくしかないんだ」の意味の深さを改めて実感されら、そうやってセットされたゲートを制覇することは、単にエディ・キャッチする以上に川の流れの奥深さを体感することができると感じています。【あきこ筆終】
流れには呼吸があり、その呼吸に合わせていくわけですが、力んで自分本位に動こうとすると、川は応えてくれない。
毎度のことだが、疲れ果てて力むことすらできなくなってきた頃にスッと流れと一つになれる瞬間がある。
元気いっぱいの時に川とスッと一つになれたら言うことないわけですが。。。
僕たちもまだまだということです。
納得いく泳ぎができるまで道のりは遠そうです。
精進あるのみ。
押忍。
御岳カップエントリーは10月中までに
御岳カップはリバースポーツの祭典。
様々なリバースポーツが一堂に会する御岳らしいイベントです。
リバーボード部門は11月21日。
初心者も出ることができます。
一度リバーボード(ハイドロスピード)を体験したことがある人であれば楽しめるコース。
なかでもUME部門はとてもシンプルで目指すのは2つエディのみ。
エディでにいる人へハイタッチして最後ゴールへ向かうという簡単だけど最後にちょっとしたドラマがあるかもというコース。
一度このスポーツを経験したことがある人でご興味ある方は是非ご相談ください。
御岳カップ2021秋の案内ページ→https://riverboardclub.com/2021/09/19/mitake-cup2021-autmn-info/