Kotaさんへのインタビュー
今回、お話を伺ったのはリバーボードクラブの常連様で今ではリバーボード(ハイドロスピード)の選手としても活動されているKotaさん。
コロナ禍の閉塞感から逃れたかった
そんなKotaさんにとってアウトドアを求める気持ちとは?と伺ったところ、「非日常」と「開放感」を感じることだそうです。
普段の生活のなかではどうしても気が滅入る事もあるので、きっとどこかでそんな日常から川というフィールドへ逃げ込んでいる自分がいるのかもしれません、とのコメント。
特にコロナ禍になってからは、世の中の閉塞感から逃れるための一つの手段でもあり、回数を重ねていくにつれて少しずつ流れを使った遊びも上手にできるようになっていった。
一つコツを掴むことでより自由に川の上をスイスイ泳げるようになっていく過程を楽しんでくれていました。
Kotaさんは徐々に上達することに面白さを見いだし、次第に川の流れを理解して自由度を高めていくことに興味が向いていったようです。
選手としても活動するようになる
一昨年から、Kotaさんはレースにもチャレンジするようになり、技術と体力の両方を高めていくリバーボーディングにシフトしていきました。
レースに参加することでタイムと順位という一つの明確な上達目安を得ることができる。
川イルカ講習でのレッスン内容も、お客様の中では最も強度の高いトレーニングに取り組み、コツコツと練習に励んでいくようになりました。
そして上達することによって面白さをどんどん深めていき、以前は知らなかった川の魅力に触れることができるようになっていったようです。
一緒に突っ走ってくれているお客様
アクティビティとしての枠を越えて、本場フランスなどで取り組まれているような「スポーツや競技」としてのリバーボード(ハイドロスピード)に関していうと、未だに日本ではまだしっかりとは確立されておらず、マイナー中のマイナースポーツなわけです。
「スポーツや競技」としての側面から見たときに、そこに情熱を傾けて取り組む人など、今まで日本には殆どおらず、そこの部分ではある意味リバーボードクラブが勝手に人知れず突っ走ってきた感は否めず、その事実は事実としてしっかりと受け止めてきたつもりではあるけれど、そこに対する孤独感とどうしようもない悔しさやもどかしさはあったわけです。
でもここ2年ほどで、Kotaさんや以前にインタビューさせていただいたSakkoさんとパートナーの方だったり、その他にもスポーツとして楽しんでくれているお客様が遊びにきてくれるようになりました。
今までこのスポーツの力を信じて積み重ねてきたことが少しずつではあるけれど、理解してもらえて、楽しんでもらえるようになってきたことは、本当に嬉しく思います。
「川」という存在の懐の深さ
初心者向けの体験アクティビティとしてゆる~く遊びたい人、或いはKotaさんのようにスポーツとして楽しみを深めたい人。
みんな様々なことを求めて遊びに来てくれています。
入り口と幅と深さ。
どのようにして楽しむかの多様性が何よりも大切で、リバーボードクラブはそこを大切にしています。
何周も回って結局はただただ川が好き。
その一言に集約できてしまう川ってやっぱりすごいし懐の深さを感じずにはいられません。
それは、川の世界で生きていくようになったとき、それまで自分自身を全くといっていいほど信じることができなくなっていた僕の心を徐々に癒やしてくれて、居場所を与えてくれて、救ってくれたように。
それ以来、僕はリバーガイドとしての生き方にしがみつき続けながら生きてきました。
だからこそ、リバーボードを通して川の魅力を伝えていく事がリバーボードクラブの役割だと自負しているし、こうして楽しんでくれているお客様にどんどんスポットライトを当てていけたら、それはすごく誇らしい。
そして改めて、リバーボードクラブを支えてくれている全てのお客様に心から感謝です。