HOA(北海道アウトドアアドベンチャーズ)
HOA (北海道アウトドアアドベンチャーズ) は僕が13年ほど前に約3年間リバーガイドとしてお世話になっていたアウトドアカンパニー。
HOA代表のPatさんは川の業界では知らない人はいないくらいの人物。
職人気質でこだわりを決して曲げない。
そんな彼の性格がHOAのベースとなっている旧千栄小学校を見れば一目で理解できる。
隅から隅まで手入れが行き届いた美しい景観。
奥様の尚美さんと娘さんのケイちゃんにも今回お会いすることができてとても嬉しかった。
本当にすごくすごくお世話になっていたんです。本当に!
Patさんはネパールでもラフティングカンパニーを経営していて、以前はチベットやミャンマーなどの誰も下ったことの無い川で数週間の冒険トリップも行っていた。
そんなPatさんと一緒に仕事をするのはとても勉強になる。
非常に高いレベルの河川やアウトドアマンたちと仕事をしてきただけあってナチュラルにものすごくハイスタンダード。
少しも気を抜くことのできない環境でHOAのリバーガイド達は日々鍛えられている。
日本の三大激流「鵡川」
今回最初の鵡川セッションはHOAの午前ラフティングツアーに同行させていただきました。
この日のラフティングはHOAの今シーズン最後のスペシャルツアーというこでお客様はみんなスーパーリピーター様。
そしてとっても運が良くこの時期には珍しいミディアム・ウォーター。
ピリッとした緊張感とドキドキ感はThe Mukawaといった感じ。
斜度がきつく、岩が多いのでテクニカルで気の抜けないコース。
瀬と瀬の感覚は狭く、展開が速い。
日本のコマーシャル・トリップをする河川のなかでも間違いなく三本の指に入る難易度。
久々の鵡川とあって僕も記憶をたどりながらのリバーボーディング。
あああ、、、なんて美しい川なんだろう。
ラフティング、カヤック、リバーSUP、リバーボードのセッションは本当に楽しかった。
そして、Patさんと一緒に鵡川を下れたことが何よりも嬉しかった。
そして鵡川二本目
HOAのツアーが終わってからは僕たちとHalauのYacuさん、そして午後から合流したニセコマッケンジーサップのマチャと二本目の鵡川セッション。
遊んでも遊んでも遊び足りない。
鵡川は一日じゃ遊び倒せない。
そして僕はこの鵡川が与えてくれる緊張感とエネルギーを求めていたのかもしれない。
この日、HOAの常連様で午前中一緒にセッションした北海道ウィルダネスカヌークラブ所属のHideさんが車の回送やボードの運搬などをお手伝いしてくれました。
本当に本当に!!お世話になりました。
ここで改めて感謝申し上げます。
Hideさんありがとうございました!
HOAで働いていた時の思い出話を一つ、、、
朝一番に会社に来るのはいつもPatさんだった。
当時の記憶では、Patさんが誰よりも一番先に掃除を始めるものだから、スタッフはみんな次第にPatさんよりも早く掃除をしなきゃと思い、どんどん早起きになっていった。
それくらい緊張感を持って毎日仕事をしていたことを鮮明に覚えている。
妥協せず仕事に厳しい。
それがPatさんだ。
当時、僕はまだ若くてPatさんの厳しさの有難さに気づけなかったが、今となって思えば「厳しくしてもらえたからこそ学べたことがたくさんある」のだ。
パッション溢れるPatさんは良い仕事をすれば必ず褒めてくれて、ほんの少しでも手を抜けばすぐに見破られて怒られる。あるいは信頼を失う。
僕は今までの人生で、いろんな方に厳しくしてもらえたことこそが記憶に残り、血となり肉となっていると感じる。
きっと皆さんもそう思う人は少なくないでしょう。
今回、HOAに泊めさせていただき朝早くに目覚めると掃除機の音が。。。!!
Patさんはあの頃と変わらず今も朝一番に掃除をしている。
やっぱりHOAはすごい。
背筋が伸びて、身の引き締まる場所だ。
Patさんという校長先生がいる旧千栄小学校は僕たちを初心に帰らせてくれて、成長させてくれる。
改めて尊敬の念が溢れてきた。
今回の旅の締めくくりとして、あるいはこれこそが今自分が求めていた感覚だったのかもしれない。
自分はまだまだ甘っちょろいとナチュラルに感じさせてくれた。
精進あるのみだ。
ご協力への感謝
改めて、今回ご協力いただいた「Organic Surf」と「HOA」の皆さんには心から感謝申し上げます。
僕のリバーインストラクターとしての人生の中で出会うことができた大切な方たちとの繋がりに感謝です。
皆さんも是非北海道へ行く際はこの二つのカンパニーへ遊びに行ってみてください。
とても大切な「Something」に触れることができるはず。
それは自信をもって断言できます。