ザ・三ツ岩劇場ストーリー
今まで川イルカ講習で懸命に練習を積んできた二人。
いつからかリバーボードを「スポーツ・競技」として取り組むようになって以来、二人が川の流れと向き合う日々が始まった。
以前までは、流れに乗ってシンプルに下ることを楽しんでいた二人は、次第にスポーツとしてのリバーボーディングに興味を惹かれて練習するようになっていった。
左右へボードを走らせて加速したり、流れを使ってターンしたりするリバーボーディングはそれまで二人が知らなかった新たな川遊びの魅力だったはず。
しかし、最初の頃は練習をする度に上手くいかずに下流へと流されたり、川に揉みくちゃにされたり。とにかく上手くいかないことだらけ。
それでも、お互いに励まし合い懸命に練習を続けてきた。
毎回、川で練習を終えるたび、二人の身体は疲労で一杯。
しかし、その努力の積み重ねが知らず知らずのうちに二人のパフォーマンスにもしっかりと現われるようになっていった。
以前は上手くできずに流されていた練習メニューも今ではしっかりと流れを利用してボードを動かすこともできるようになってきている。
徐々に練習の難易度も上がってきてどこか逞しささえ感じるようになってきた。
そんな二人のリバーボード・スポ根ドラマ。
今後も目が離せない。
時には心がポキポキ。だから燃える。
練習も強度を上げていけば技術的にも体力的にも難しくなっていく。
心が折れてしまうこともあるけれど、それでも二人は懸命にチャレンジし続けている。
熱い。その情熱がレッスンをさせて頂く僕にもビシビシ伝わってくるので、毎回自然と熱のこもったセッションになる。
太ももがぷるぷるになるまで泳ぎ込んで、心もポキポキ折れて、それでもなお泳ぎ続ける。
今回レッスンへ参加してくれたのは、以前インタビューさせて頂いた「Sakko選手」と彼女のパートナー。
Sakko選手のインタビューはこちら→https://riverboardclub.com/2022/03/21/interview-sakko-river-dolphin-bonfire/
流れの力を左右へ変換する
一見すると流れに抗っているようにも見えるけれども、実際行っていることは流れに押される力を左右へ「変換」する作業。
もちろん体力も消耗するので技術・体力共に鍛えるためのトレーニングメニューでもあります。
技術だけを磨くのではなくて、その技術を下支えする体力も同時に上げていく。
川の上でのアイディア、表現力、対応力、その全てはこういった基礎練習、そして基礎練習の応用に取り組んで磨いていく。
もちろんリバーボード(ハイドロスピード)を「スポーツや競技」として取り組んでいく上ではというお話です。
流れの力を変換する。
そこに、このスポーツの面白さがグッと詰まっていて、その「変換する作業」を意図的に行えると面白さが一気に広がっていき、川の上でより自由になれる。