何のための発展で、どこへ向かうための発展なのか。

こんにちは。リバーボードクラブ代表のYoheiです。
昨今、環境問題や社会問題に関して、どうしても否定的な視点で語られがちですが、「これからの社会が前向きに希望が持てる未来を描けるように」、僕自身は学びたいと考えて日々を過ごしています。
僕自身もこの大量消費社会の中で生まれ育ったわけですが、この社会の進んでいく先に対する不安も抱えつつ、自分の持ち場で今の社会を良くしていくために何ができるのかをずっと考え続けています。
そんな中でたまたま「第40代元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカさん」に関する記事などを見つけました。
「世界で一番貧しい大統領」で一躍有名になったのを覚えている人もいるかと思います。
彼は国会議員としての給料の約9割を寄付していたことでも有名です。
彼は国連演説の中で、今でいう「SDGs」などで語られているような現代の大量消費社会の抱える地球規模の問題に対して欧米や日本を含む経済先進諸国にとって非常に耳の痛い、率直で的を得た言葉によって世界に訴えかけました。
経済先進諸国がそれぞれの都合を優先することで表面的にしか語られていない環境や社会問題に対してずっと違和感を覚えてきた人も少なくないはずです。
そこにズバッと切り込んだホセ・ムヒカさんはとても素晴らしいと思いました。
今すぐ僕達の生活をグルッと180度変えるのは難しいけれど、僕自身もこの先どのように考え、どのように生きていくのか、僕にとっては学びになり、色んなヒントを得られたと思ったので、是非皆さんと共有させて頂ければと思います。
ホセ・ムヒカさんのことをすでにご存じの人も多いと思います。
上の動画では現代のように消費を加速させるようにデザインされたこの社会の仕組みの負の連鎖に対するホセ・ムヒカさんのメッセージは痛烈に、そして未来への希望と人類への愛情を込めて熱く語られています。
発展するためではなくて、幸せになるために
ホセ・ムヒカさんの言葉で、「人は発展するためではなくて、幸せになるために生きている」というのがあります。
もっと便利な物、もっとおしゃれな物、もっとカッコイイ物というように欲すれば欲するほど満足できなくなっていく。
それが原動力となって消費が加速して経済は発展してきた経緯はありますが、今のままでは地球環境が持たないということです。何のための発展なのか?誰のための発展なのか?そして、どこへ向かうための発展なのか?僕自身も「発展」についてもう一度考えていこうと思いました。
もう一つホセ・ムヒカさんが語った言葉で「貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」。
彼の言葉はどれも僕自身にとって背筋を正されるものばかりです。
だけど何から始めれば現代の大量消費社会の抱える巨大で複雑な問題を解決できるのかは、正直今の僕には分かりません。これからも歴史や賢人たちの考え方から学び、答えを探していく日々が続きます。
自分の持ち場であるリバーガイドとしての役割

実際は僕を含めてきっと多くの人にとって、今自分の目の前にある事で精一杯で必死で一生懸命で、地球規模の問題などに思いを馳せることなど中々できないのが現実です。
僕はここでリバーボードを通して、あなたと川を繋ぐ事が今自分に課された「役割であり使命」だと思っています。
日々、この社会のなかで懸命に生きるあなたが川と繋がり、笑顔で川から上がり、リフレッシュしてそれぞれの生活へと戻っていく。
それが今の僕にできる精一杯の役割であり使命であり、とても大きな喜びです。

言葉にできないモヤモヤ、心が苦しくなったとき、僕は川に行く。
川に入ると心がスッと軽くなる。
それは僕が20歳になる年に初めて川に触れた時の感覚。
この社会の中で自分自身の役割が分からなくなり、自分を信じることができなくなっていた時期だ。
仕事、人生、責任など複合的なプレッシャーに追われていた。
でも、川で遊ぶことで心が軽くなった。
そして、川にいるときには素直になれた。
僕に自信と生きる力を与えてくれた。
川には本当に不思議な力があると知った。
だからこそ、その素晴らしい川とあなたを繋げたい。
ホセ・ムヒカさんの演説での言葉はきっと今現代を生きる僕達も心のどこかで、本当はすでにずっとずっと前から心の中で感じていたことなのではないでしょうか?
ホセ・ムヒカさんの言葉を胸に刻みながら、社会に対して、そしてこの社会を懸命に必死に生きるあなたのためになれるように、ここで活動していきます。